九份(台湾)
私が20歳の時、大学の仲間5人で台湾旅行に行きました。
親日家が多い国であり、中には日本語が通じる方もいると聞いていたのでとても楽しみにしていました。
二泊三日で初日は台北にて屋台街が有名な夜市を楽しみ、2日目以降は千と千尋の神隠しで登場する温泉の舞台となったと言われている九份(きゅうふん、台湾読みでジョウフン)や線路の脇に屋台街が並びそこで願いを書いたランタン(天燈)を飛ばすと叶うと有名な十分(シーフェン)などの有名な観光スポットを中心に周る予定でした。
早速初日、台北に17時着の便だったのでまずは食事だと思い、チェックインを済ませすぐにホテルを出ました。
ここでまず最初に驚いたのが臭いでした。台湾の名物でもある臭豆腐(しゅうどうふ)が臭いの原因でした。
夜市や専門店など街のありとあらゆるところに臭豆腐を売っているお店があり、そのほとんどが屋台形式のため、街に臭いがもれ常にマスクをしないと気分が悪くなるほどでした。
個人差はあると思いますが、私のように臭いに敏感な人でしたらあれだけでひとつ残念と感じてしまうかもしれません。
しかし、せっかく来たのだからと思い、夜市へと向かいました。
夜市自体はとても雰囲気があり特に気を悪くするような客引きもなく、事前調査通り日本語で話しかけてくれるお店の方もいたのでオススメの食べ物を聞いたり、値段をまけてくれたりと楽しい夜だったのですが、
やはり街を歩いて周る夜市では、どうしても臭いが気になり、美味しそうな食べ物があっても食欲が無くなってきてしまい、一緒にいった仲間には少し気を遣わせてしまったかと思います。
翌日の観光では、少し臭いになれたのが気分が悪くなることはなく、屋台ではない店舗型の飲食店で食事を楽しみメインの観光スポットへ向かいました。
千と千尋の神隠しの舞台となった九份へ到着しメインの写真スポットで写真を撮り近くのカフェでお茶をするというのが定番コースだと聞いていたのでまずはメインの場所へと向かったのですが、ここで2つ目の驚きがありました。
とにかく人が多い。
メインの場所へは階段で4〜5分くらい登らなければならないのですが、先が見えないほどの混み具合でとても景色を楽しめるものではありませんでした。
やっとの思いでメインの場所に辿りつき、雰囲気を味わうことはできましたが、仲間と写真を撮る余裕などはなくすぐに人混みに押されその場に留まろうものなら周りからの痛々しい目をされるようなそんな状態でした。
日曜日ということもあったのだと思いますが想像していたものより過酷で本当に風景の写真一枚撮れたら満足という方以外は不満に思う場所ではないのかと思います。
薄暗くなる昼過ぎから夕方にかけてがメインの場所の提灯に明かりが灯りとても綺麗と聞いていて、人の多さもそこがピークだったのだと思います。
残念ではありましたが、機会があればもう少し人が少なくゆっくり景色を楽しめる時間帯にまた行ってみたいと思うそんな場所でした。
二日間を総括して、人の優しさや街並みの綺麗さなど楽しめるものもたくさんありましたが、
やはりメインに考えていた食事と観光スポットで苦い思いをしてしまった分海外旅行の経験からすれば、少し残念な旅だったと思っています。